<追記:2017年6月12日>
2017年1月から一時販売停止していたナステントの再販が開始されました。
価格も以前より2割以上値下がりしています。
購入方法などの詳しい情報は「ナステントが再販開始! 価格や変更点、注意点をまとめました」でご確認ください。
—-追記終わり—-
数あるサイトの中から当サイトをご覧いただき誠にありがとうございます。自称「勝手にナステント研究家」のホソイです。
先日、久々に会った知人と話していたときにナステントの話題になりました。
彼はナステントの存在は知っていたんですが、細かいことについては知らなかったようで「なんか鼻から挿れるやつでしょ? 痛そうだけど大丈夫なの?」と言われてしまいました ^^;
しかし、ナステントの仕組みや体験談を細かく話すと「へ〜! なるほどね〜。俺はいびきかかないけど一回使ってみようかな」と言ってくれたんですね。
彼は仕事に一生懸命なタイプなので、睡眠の質を向上できるという点が刺さったそうです ^^
このようにナステントは知名度こそ上がってきたものの、どうしてもビジュアルインパクトが強いので、
鼻からチューブを挿れる
↓
「なんか怖い」「痛そう」
と、仕組みを正しく理解する前に恐怖イメージが先行してしまっている人が多い気がします。(実際に私が当初はそうだったので)
そこで今回は基本に立ち返って「ナステントの仕組み」についてご紹介したいと思います。
仕組み自体は超シンプル
ナステントはチューブ状になっており、鼻から挿入することで睡眠中の気道を確保するという仕組みの商品です。
ナステントを挿入するとこんな感じになります。
上気道(鼻やのど)部分にナステントが入ることにより、呼吸したときの空気が通りやすくなっていびきをかきにくくなるという仕組みなんですね。
仕組み自体はとってもシンプルなんですが、この絵面だけ見たら恐怖を感じるのも仕方がないと思います(笑)
この仕組みは医療現場や治療で使われてきた
一見ナステントは今までにない非常識な方法と思われがちですが、医療業界から見るとむしろとても理にかなった常識的な方法なんです。
なぜかというと医療現場や治療では人が意識を失ってしまったときや気道確保が必要なときに、「チューブを挿入して気道を確保する」という方法がごく普通に使われているためです。
実際にGoogleで「気道確保 チューブ」と検索してみると、医療ドラマで見るよう器具がたくさん出てきます。
口から挿れるタイプと鼻から挿れるタイプがあるようですが、口からの気道確保はあくまでも緊急用です。
人間は口ではなく鼻で呼吸をするのが正しい呼吸法なので、ナステントは正しい呼吸法である鼻呼吸をサポートするために開発されたものになります。
また、ナステントが厚生労働省への届け出が必要な「一般医療機器」というカテゴリの商品なのもこういう理由があるからなんですね。
日本全国200以上の病院やクリニックで採用されている
ナステントはすでに一般的な「いびき防止グッズ」という枠を越えた商品です。
その証拠にナステントを取り扱っている病院やクリニックは日本全国で200以上もあるんです。
それも慶応義塾大学病院 、順天堂大学医学部附属順天堂病院、東京医科大学病院といった名だたる病院を筆頭にです。
また、ビックカメラやツルハドラッグ、クオール薬局など全国的に展開している量販店やドラッグストアでの取扱いもあり、施設にもよりますが購入だけでなく自分に合った長さのフィッティングまでできるようになっています。
あなたの家の近くにも取扱い施設があるかもしれませんよ。
使いやすいような細かな配慮
そして、ナステントは知れば知るほど「細かい配慮がされているなぁ」と感じる商品です。
そのポイントが6つあるのでご紹介します。
1. 6段階の長さが用意されている
まずは長さについてです。
ナステントは120mm〜145mmまで5mm刻みで6段階の長さから自分に合ったサイズを選ぶことができます。
人によって体型や骨格は違うので、最適な長さも違ってくるということですね。
2. 右用と左用が用意されている
ナステントは長さだけでなく、鼻の穴の右と左でもタイプが分かれています。
人によって利き腕や利き目が違うのと同様に、鼻にも利き鼻なるものがあります。
そこであなたの利き鼻のタイプを選ぶことで、より呼吸がしやすくなるよう配慮がされているんです。
3. ソフトタイプとハードタイプが用意されている
そして3つめはチューブの柔らかさです。
ナステントのチューブ部分はシリコン樹脂で作られているのですが、このチューブは「超柔らかめのソフトタイプ」と「柔らかめのハードタイプ」があります。
「ハード」と聞くと硬いプラスチックみたいなイメージをされるかもしれませんが、実際はとっても柔らかいんですよ。
個人的には名前を「ソフトタイプ」と「スーパーソフトタイプ」に変えた方が良いんではないかなと思っているくらいです ^^;
実際に私がハードタイプを試したときのレビューもありますので、参考にしてみてください。
また、「長さ」「右or左」「ソフトorハード」の自分に合った選び方が分からない方はこちらをご覧いただければすぐに分かるようになっていますので参考にしてみてください。
4. ジェルが塗られているので挿入しやすい
ナステントを見て「痛そう」というイメージを持つのは「(一見すると硬そうに見える)チューブを鼻から挿れるなんて痛そう」と思われるからだと思います。
実際に私自身がそうでした。
ただ、先ほどご紹介した通りナステントはシリコン樹脂で作られており、とても柔らかい素材になっています。
この柔らかさは一度触ってみないと分からないので、ぜひ一度手に取って確かめてみていただきたいですね。
でも、いくら柔らかいチューブだとしても鼻から挿れたら痛そうですよね ^^;
それを解消するためにナステントの先端には潤滑剤としてハイドロジェル(80%以上が水分)が塗られているんです。
これにより、正しい挿れ方さえすればジェル(ローション)の滑りでスルスルッと入っていくようになっているんですね。
こういった配慮も使用する側にとっては嬉しいですね。
5. 留め具でしっかり固定できる
鼻の奥までナステントを挿入したのに、そのまま身体の中にナステントが入ってしまったら怖すぎますよね(笑)
そこでナステントは一番最後(先端とは逆)の部分に一晩中ナステントを固定するための留め具(ステンレス製)が付いています。
実際に留め具をフィットさせるときのイメージはナステントのアンバサダーを務める土屋アンナさんがナステントを装着されている動画を見ていただくと分かりやすいと思います。
※動画は削除されました。
この留め具によって朝までしっかりいびきを防止することができるようになっているというわけです。
6. 使い捨てタイプで清潔
さらにナステントは使い捨てタイプなので衛生面でも配慮が行き届いています。
ただ、これには1つ難点がありまして、清潔で衛生的な反面そのぶん価格が高いということです ^^;
その影響で「ナステントって再利用できないのかな?」と考える方がたくさんいらっしゃいます。
結論から言えば私は再利用をしたことがありません。
その理由についてはこちらにまとめていますので、再利用を検討中の方は参考にしていただければと思います。
欲を言えば使い捨てタイプで価格がグッと下がってくれるのが一番嬉しいんですけどねぇ ^^;
以上がナステントから見て取れる6つの細かな配慮です。
個人的にはナステントについて知れば知るほど「よく考えられているなぁ」と感じますね。
ナステントを活用したい人やシーン
さて、そんなナステントですがどういった人またはシーンで活用できるのでしょうか?
個人的にナステントの活用をオススメしたい6つのパターンをまとめてみました。
1. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の人
まずは睡眠時無呼吸症候群(SAS)の人です。
近年ではSASが原因での居眠り運転事故や作業現場での事故が増加し、社会的にも注目されるようになってきました。
SAS患者は一般の人と比べて高血圧になる人が最大2.9倍、糖尿病になる人が1.62倍など、さまざまな病気や症状との関連性が明らかになっています。
SASの対策といえばCPAP治療ですが、機器を使うための電源確保が必要だったり、持ち運びしにくい重さや大きさ、月1の通院の手間など継続利用のハードルが高い治療法とも言えます。
また、CPAP治療を行うためには簡易検査とPSG(ポリソムノグラフィー)検査という最大2回の検査をして、一定の基準以上であると診断されて場合にのみ保険適用となるため、すべての人が保険適用ですぐにCPAP治療を受けられる訳ではありません。
それに対してナステントは時間や場所に縛られることなく利用できるので、SASの症状がある方はぜひ活用したいところです。
ただ、CPAP治療とナステントはどちから一方を選ぶというものではありません。
どちらにもメリットとデメリットがあるので、詳細を知りたい方はこちらをご覧いただければと思います。
2. いびきをかく人
続いては睡眠時無呼吸症候群(SAS)までは行かないにしても、日常的にいびきをかく人です。
SASの場合は症状が酷ければナステントを使っても効果が期待できないこともありますが、「SASまではいかないけどいびきをかいてしまう」という人は一番ナステントの効果が期待できる層だと思います。
「旦那のいびきに悩まされているんです……」という奥様方もぜひ旦那さまにナステントの使用を薦めていただきたいですね。
ナステントを活用するだけで旦那さまが仕事にも活力が生まれて生き生きとし、自分自身もパートナーのいびきを気にせず快眠できるって全員ハッピーで最高だと思うんですよね ^^
もちろんナステント以外に解決方法があれば、それでOKですが個人的には「ナステント以上に確かな効果を期待できるものはないなぁ」と感じているのも事実です。
3. 出張や旅行のとき
続いてはシーンですが、ナステントは出張や旅行のときに大いに活用できます。
出張や旅行でどうしても誰かと相部屋になることってありますよね。
そんなときってどうしてもお酒を飲む機会も増えるので、さらにいびきをかきやすくなっているはずです。
そこで「私だけ個室にしてください」とも言いにくいですよねぇ ^^;
だからこそいびきを抑えたいわけなのですが、先ほども出てきたCPAPだと出張先や旅行先まで持ち運ぶのが大変です。
電源も確保しないといけないので、海外とかだとさらに大変ですね ^^;
また、周りの人もいきなりCPAP機器が出てきたらビックリさせてしまうかもしれません……。
ところがナステントならそんな心配はいりません。
慣れれば30秒も掛からずに装着できますし、正直装着したことすらバレない可能性も大いにあります。
私も自宅でナステントを装着して寝た翌朝にナステントを外していたら、妻から「あっ、昨日ナステント付けてたの?」と言われることもあるほどです。
ナステントを付けた状態で会話したのに気付いてないんですね。
ということで、出張や旅行の際にはぜひナステントを活用してみてください。
4. 公共の場で
続いては飛行機や電車、バスなどの交通機関を利用するときです。
たまーに、飛行機や新幹線や夜行バスで大きないびきをかいて寝ている方っていますよね ^^;
※太りに太っていた頃の私の話ですが(笑)
そんなときもナステントを活用したいですね。
それに移動って座りっぱなしで身体が疲れるじゃないですか。
なので、いびきをかいて寝ているとさらに疲れが取れなくて、さらにしんどくなるんです。
ナステントはトイレなどですぐに装着できますし、装着していてもバレにくいので、それで恥をかくことなく疲れが少しでも取れるならみんなハッピーでしょう ^^
5. 仕事でハイパフォーマンスを出し続けたい人
ここ最近、世間では明らかに“睡眠の質”に対する注目が高まってきているのを感じます。
例えばiPhoneがiOS10にアップデートされたと同時に時計アプリに「ベッドタイム」という睡眠を分析できる機能が搭載されたのをご存知でしょうか?
これは睡眠に対する注目が高まっているのを表す身近な例の1つだと思います。
健康を追求する上で睡眠は切っても切れない関係ですからね。
むしろ日本は海外と比べると睡眠に対する意識が遅れているとも言えるでしょう。
そして特に朝から晩まで忙しく仕事をし、例え寝不足だとしても常にハイパフォーマンスを求められるビジネスマンにとって睡眠の質を高めることは、もはや必須のスキルとも言えると思います。
いびきをかかない人でも、ナステントは睡眠の質を高める最高のアイテムです。
「常にハイパフォーマンスを出し続けて、さらなる高みを目指したい!」という方にはぜひ一度ナステントを活用してみて欲しいと思います。
6. スポーツ選手
そして最後はスポーツ選手です。
あえて“プロ”スポーツ選手と書かなかったのは、スポーツをする人はプロアマ問わず睡眠の質がとても重要だからです。
マラソン大会に出る人、ロードバイクに乗る人、山登りをする人など、身体を動かすことが趣味もしくは仕事の人にとっては睡眠の質がそのまま運動のクオリティに影響します。
さらにプロの人はそれがそのまま自分の収入に直結することになるので重要性はさらに増します。
事実、リオオリンピックから「睡眠コンサルタント」という人の存在も注目されはじめました。
睡眠コンサルタントとは選手が良質な睡眠を取れるようマネジメントする人のことです。
その睡眠コンサルタントをアスリートが個人で雇っている人までいるらしいですよ。
また、日本でもゴルフでリオオリンピックに出場した片山晋呉選手はナステントを活用していることで有名です。
実際に片山晋呉さんのブログでもナステントを活用していることを書かれています。
このようにナステントは「いびきに悩む人」から「日常のパフォーマンスを高めたい人」まで幅広く活用できる画期的なアイテムだということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
まとめ
さて、今回は「ナステントの仕組み」と「ナステントを活用したい人やシーン」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
正直なことを言うと、いびきに悩む私でさえナステントを知った当初は完全に他人事でした。
それはなぜかと言うと、見た目だけでも痛々しいので「自分にはもっと違う、自分に合った方法があるはずだ」と無意識に思い込んでいたからです。
いびきに悩む当事者なのに他人事になっていたって人間ってつくづく面白い生き物だなと思います(笑)
でも、自分なりにいろいろ調べて勇気を出して試してみたら、今では「なんでもっと自分事として考えなかったんだろう」と後悔しているほどです。
本当人間ってワガママですね ^^;
そんな私だからこそあなたにお伝えしたいのが「もし一度もナステントを試したことがないのであれば、ぜひ一度だけでも良いので試してみて欲しい」ということです。
今ではナステントを購入するために医療機関での受診が必須となり、以前よりハードルが高くなりましたが、それだけの価値のあるアイテムであることに間違いはありません。
ぜひ重い腰を少し上げていただいて、ナステントの世界を覗いてみてくださいね。
<追記:2017年6月12日>
2017年1月から一時販売停止していたナステントの再販が開始されました。
価格も以前より2割以上値下がりしています。
購入方法などの詳しい情報は「ナステントが再販開始! 価格や変更点、注意点をまとめました」でご確認ください。
—-追記終わり—-