<追記:2017年6月12日>
2017年1月から一時販売停止していたナステントの再販が開始されました。
価格も以前より2割以上値下がりしています。
購入方法などの詳しい情報は「ナステントが再販開始! 価格や変更点、注意点をまとめました」でご確認ください。
—-追記終わり—-
先日ナステントが急遽インターネットや販売店での一時販売停止をしたことで、ナステント愛用者の間でかなりの話題になっています。
今の現状はまさにナステントショックと言って良いかもしれません……。
結果的にナステントはインターネット販売店や販売店での販売を一時停止し、ナステントの自主回収することを発表しています。
↑の中で「2014年7月発売開始いたしましてから2年半の間に、約100万本(弊社販売実績)をご使用いただいております」と書かれていましたが、正直そんなに販売されていると思っていなかったので個人的にはとても驚きました。
※ただ、個人的な予想としては「販売実績ベース」ではなく「出荷実績ベース」の数字だと思います。ドラッグストアや医療機関で取り扱っていたので、そのストック分もカウントされているかと。
さて、今回の騒動については結論から言えば「ナステントを誤飲してしまった人がいた」ことが原因なのですが、それだけ聞くと「え? ナステントってそんな危険な物なの?」と誤解されてしまう可能性もあると思います。
ナステント愛用者の方は「いやいや、そんなことないよ」とすぐに分かると思うのですが、まだナステントを試したことがないけど興味のある人にとっては恐怖を感じるのも当然でしょう。
そこで、今回の件を私なりの誤飲に対する分析も兼ねて振り返ってみたいと思います。
ナステントを使用したことがない方にもできるだけ分かりやすいように書いたつもりですが、分かりにくい点があればお気軽にお問い合わせください。
また、すでにナステントを愛用されている方にとっては分かりきった内容になると思いますので、「ここはこういう説明を追加した方が良いよ」などあればご指摘いただけますと幸いです。
この記事の目次
はじめに
ナステントの一時販売停止騒動を受け、情報提供希望者を集ったところ、思いのほかリクエストをいただきましたので、正式な登録フォームを作成しました。
「ナステントの再販情報やその他の最新情報を知りたい」という方はこちらからご登録ください。
ナステントショックが起こっています!
Twitterを見るとナステントの販売停止を受けて嘆きの声をあげられている方がたくさんいるようです。
ナステントの自主回収、販売中止により俺のいびき対策が暗礁に乗り上げている。
— 雑食 (@zasshoku) 2017年1月24日
その絶望感、よく分かります。
結構いびきがひどいので、ナステントお試し6本セットを購入してみた。装着して寝てみると、目覚めた時のスッキリ感が増している気がする。ただ、いびき記録アプリのスコアにあまり差がない。しばらく継続してみようと思っていたら、自主回収….https://t.co/Yc6nJYuK16
— でんかっち (@denkatti) 2017年1月22日
せっかくナステントの良さを実感し始めたところで買えないってキツいですよね……。
ナステント自主回収って。。
お泊り時の最強グッズだと思ってたのに。。— ぽんひで☆ (@ponnhide2) 2017年1月24日
そうなんですよね!
これでお泊り旅行や出張も怖くなくなると思っていたのに……。
ナステントから自主回収のお手紙がきた。私の安眠ライフが終わる。こりゃ、本格的にやせてもらわねば。旦那大好きたけどいびきってマジストレスなのよー!!
— しのブー (@Shinobu2929) 2017年1月23日
自分の妻に言われているようで心が痛いです……。
僕らもかきたくてかいている訳じゃないんです……。
このようにナステントの販売停止による影響はとても大きいことがお分かりいただけるかと思います。
原因はナステントの誤飲
冒頭でも説明した通り、ことの始まりはナステントを誤飲してしまった人がいたことでした。
ナステント公式から誤飲の経緯が発表されていないので確かなことは言えませんが、ナステントの商品形状を考えると口から挿して使うものだと勘違いして誤飲したということはないと思います。
なので、鼻から挿していたナステントがのどを通って飲み込んでしまったのではないかと推測できます。
また、情報提供くださった方の話によると、ある販売店でナステントを購入した際にスタッフさんから「ナステントのフックを取ったまま使用して誤飲してしまった人がいるので、そのような使い方はしないでください」と注意を促されたようなので、この推測は正しい可能性が高いです。
ちなみにナステントの公式発表によると最終的には誤飲したナステントは排便により体外に排出され、健康被害がなかったことが確認されているそうです。
誤飲された方に深刻な健康被害がなくて本当に良かったですね。
それと同時にナステントが排便によって体外に排出されたというのも驚きですね。
※お食事中の方には大変申し訳ありません
カラダに入ったモノが排出されただけなので当然の事かもしれませんが「人間のカラダってスゴいなぁ」と改めて思いました。
では、そもそもナステントはカンタンに鼻から誤飲できてしまうような商品なのでしょうか?
普通に使っていれば誤飲できない構造
ナステントを使ったことのある人であれば「ナステントを誤飲するって一体どうやって?」という疑問が湧いたはずです。
Twitterを見ても同様の考えの人たちがいました。
ナステント誤飲とかどうやったんだよw
— うれあ (@urea) 2017年1月23日
誰だよナステント誤飲した奴www
逆にどうやって飲み込むんだよ
こっちは普通に使ってんだけど
超迷惑
無くなりそうだから申し込もうとしてたのに………(-_-;)— 藤吉 (@tt_kk1765) 2017年1月23日
ナステント誤飲があったから販売中止なそうな。自分&周りの安眠の為に一回使い切りのやつ残弾4つをどう使い通すかが鍵。
てかあんなもんどうやって飲むんだよ。
— ケンケン (@mikosuba1125) 2017年1月24日
まず大前提として、鼻から誤飲したのであればナステントを鼻からすべて通さなければいけません。
ナステントを装着した時にチューブは鼻から通っているのですが、問題は先端に付いているフックです。
このフックはステンレス製のフックで、鼻に固定するために付いています。
これをそのまま鼻を通して飲み込むというのは、いくら鼻の穴が大きな人でも物理的に無理でしょう。
となると、このフックをどうにかしなくてはいけません。
考えられる方法は以下の2つでしょう。
- ステンレスのワイヤーが鼻から通るほど真っ直ぐになる
- フックが取れる
まず、1のワイヤーを真っ直ぐにするパターンですが、ワイヤーがステンレス製ですので
「装着して寝ていて自然に真っ直ぐになってしまう」ということは考えにくいです。
ただし、これは正しく装着していた場合なので、フックを鼻に固定せずに寝ていたとしたら寝返りの際に圧がかかってワイヤーが変形するという可能性も無きにしもあらずですが、鼻を通るほど綺麗に真っ直ぐになる可能性は低いと思われます。
続いては情報提供の方から教えていただいた2のフックが取れるパターンですが、これは次の3つのケースが考えられると思います。
- ナステントを開封したときにすでにフックが取れていた
- 装着する前にフックが取れてしまった
- 装着した後にフックが取れてしまった
まず、ナステントの公式発表で以下の記載があるため1の「開封時に取れていた」の可能性はないことが分かります。
弊社及び専門医による調査結果により、本事象はナステントの構造上の問題ではないこと及び品質管理上の問題がないことも確認されました。
また、3についてはナステントの構造を見れば「装着した後に自然に取れることはほぼあり得ない」ということが分かります。
これはナステントのワイヤー部分ですが、よく見るとワイヤーがチューブの外側でなく、チューブの内側で巻かれているのがお分かりいただけると思います。
中を覗くとこんな感じでワイヤーがシリコン樹脂の中に埋め込まれています。
ちなみにこのワイヤーを意図的に外そうとしてみましたが、そこそこ力を入れないとシリコン樹脂から引っ張り出すことはできませんでした。
これだけの力が必要なのであれば、自然に取れるということはまずあり得ないと思います。
最終的に取り外すとこんな感じになりました。
睡眠中の無意識状態でナステントを抜かずにフックだけ外すことは不可能なので、改めて装着後にフックが取れてしまうパターンは考えにくいということが分かります。
こうなると2の「装着する前に取れてしまった」が残りますが、先ほど紹介したようにフックは簡単には外れないので、固定用のフックとは思わずに外してしまったのでしょうか?
この辺りの真相は公式発表がない限り分からないですが、ナステントの構造や品質管理に問題がないことが確認されている以上、使用者側に何かがあったと考えるのが自然でしょう。
ちなみに当サイトでは独自に「ナステント利用者の方々へのアンケート」を取っています。
そこでナステントのデメリットとして「誤飲しやすいか」「使い方が分かりにくいか」を回答してもらっていますので、参考にしてみてください。
ただ、ナステントは「現状のご説明では不充分と判断いたしました」としていますので、使用方法についての意図が上手く伝わっていなかったことが読み取れます。
この辺りが今後の再販にあたってのポイントになりそうですね。
希望者は手元のナステントを返金してもらえます
お手元にナステントがあって、返金を希望する方は以下の手続き方法で返金をしてくれるそうです。
不用品が手元に残っている人にとってはある意味朗報かもしれませんね。
おっしゃ!ナステント自主回収きた!
これ実際全然効かなかったから処分に困っていたのよね…。#ナステント #自主回収 #医療事故 pic.twitter.com/L6RsMp9YK1— ボランティアイクメン (@mococolation) 2017年1月23日
ただし、返金は現金ではなく商品代金相当のクオカードとなりますので、その点だけご注意ください。
また、後ほど詳しく説明しますが、現在オークションでナステントの落札価格が急騰しています。
それほど皆さんナステントが買えずに困っているという証拠でもあるので、その方々のためにも返品ではなく他者にお譲りいただくこともご検討いただければ幸いです。
1. 対象商品
ナステントクラシック 1 箱 7 本入り / ナステントクラシック お試し 6 本セット
(一般医療機器届出番号 13B2X10245000001)
2. 問い合わせ先
お客様相談フリーダイヤル 0120-480740 (受付時間 9:00 ~ 21:00)
3. 回収方法
お手元に該当商品がございましたら、たいへんお手数ではございますが、郵便番号、ご住所、お名前、電話番号、該当品の数量をお書き添えの上、下記返送先まで料金着払いにてご返送くださいますようお願い申し上げます。
後日、商品代金相当のクオカードをお送りいたします。回収商品到着後、順次発送させていただきますが、一ヶ月ほどお時間をいただきますことをご了承ください。
この度はご迷惑をお掛けいたしまして誠に申し訳ございません。
対象は、1 次梱包(アルミパウチ)未開封、2 次梱包(製品箱)未開封・開封済となります。
4. 送付先
〒108-0073 東京都港区三田 1-4-28
セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ株式会社 ヘルスケア事業部 宛
私は返品依頼をするつもりはないので、この辺りのレビューはお届けできませんが、おそらく問題なく対応してもらえるはずです。
気になる再販の可能性は?
続いては再販の可能性ですが、現在のところはまったくの未定というのが現実です。
ナステントの公式発表でも以下のように書かれています。
監督官庁のご指導のもと、適切な使用環境を構築するため協議しておりますので、具体的に決まりましたら早々にご案内させていただきます。
あいにく私の知識ではこの監督官庁の指導のハードルというものがどの程度のものなのか分かりませんが、カンタンに再販できないかもしれませんね。
再販について何かしらの動きがあればお知らせいたしますので、情報を希望される方はこちらからご登録ください。
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オークションでナステントの価格が絶賛高騰中です
ナステントの一時販売停止を受け、ヤフオクなどのオークションサイトではナステントの落札価格が高騰しています。
今日見たところでは1本あたり1500円以上(通常価格は1本あたり600円(税抜))と2.5倍以上の価格になっているものもあるようです。
これはある意味で本当にナステントショックですね……。
出品件数も20件ちょっとしかないので、まもなくナステントを手に入れられる場所が完全になくなってしまうかもしれません……。
私はちょうど1月半ばに定期購入分が手元に届いたところなので安心ですが、もし手元のナステントが切れかけてたらと思うとゾッとします。
「自主回収するくらいなら私に譲ってください!」というのがナステント愛用者の方々の共通の想いではないでしょうか……。
まとめ
今回はナステントの誤飲による販売停止騒動を受けて、ナステントの誤飲の可能性や返金依頼方法、再販の可能性などについてご紹介いたしました。
結論を言えばナステントの再販の可能性は未知数で、先行きは不安なままです。
私たちにできることと言えば、ナステントの再販を信じて待つことくらいかもしれません。
そして、今回の一件を受けて私が感じたのは「ナステントはすでに自分の中で替えがきかないモノになっていた」ということです。
自分が普段使っている身の回りのモノを見渡してみると、ほとんどが替えのきくモノばかりです。
例えば家電であれば他のメーカーでも満足できますし、シャンプーやマスクといった日用品でも同じです。
その点、ナステントは他に代用できるモノがありません。
医療機器であればCPAPがありますが、携帯性や電源を必要としない手軽さはCPAPにはないため、代用品というより併用品に近いと言えるでしょう。
もはやナステントはいびきで悩む人にとっての必需品になっていたことが、この一連の騒動を通してよく分かりました。
そして、この絶望感はナステント愛用者の方にはお分かりいただけるのではないかと思います。
もちろん今回の誤飲事故はあってはならないことですし再発を防ぐための努力は必要だと思いますが、いち愛用者の私としては1日でも早い再販を祈るばかりです。
また、再販について何かしらの動きがあればお知らせいたしますので、情報を希望される方はこちらからご登録ください。
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さらに、今回のナステントショックを受けて「ナステントに頼らないカラダづくりの重要性」を強く感じました。
そこで、「いびき体質の私がやっている&やりたい予防医療や健康法のまとめ」書きました。
興味のある方は参考にしてみてください。
<追記:2017年6月12日>
2017年1月から一時販売停止していたナステントの再販が開始されました。
価格も以前より2割以上値下がりしています。
購入方法などの詳しい情報は「ナステントが再販開始! 価格や変更点、注意点をまとめました」でご確認ください。
—-追記終わり—-