猫背を姿勢矯正ベルトや筋トレでは治せないたった1つの理由

こんにちは。
いびきで彼女にフラれ仕事もダメダメになったものの、何とかいびきを解消して大好きな嫁さんと可愛い2人の子どもと幸せな日々を過ごせるようになったホソイです。

さて、今回のテーマは「猫背」です。
「え? 猫背っていびきと何の関係があるの?」と驚かれた方もいらっしゃるでしょう。実はこれが大アリなんです。

何を隠そう私もその猫背に悩まされている1人です。

しかし、数年前にある一冊の本を呼んでから明らかに姿勢を改善することできました。今でもまだ完治はしていませんが、それでも酷かった時期に比べるとかなりマシです。

そして、その本が2016年9月時点で27万部突破のベストセラーとなっている著書「ねこ背は治る!──知るだけで体が改善する「4つの意識」(小池義孝、自由国民社、2011年10月28日)」です。

それまでずっと猫背に悩み、自分なりにアレコレと試していたのですが、この本を呼んで「猫背の真実」を知ったときの衝撃は今でも忘れられません。とは言え、今でも私の猫背との「絶対に負けられない戦い」は続いているので、その辺りも交えてお伝えできればなと思っています。

この「猫背のメカニズム」は本当に目から鱗ですので、ぜひブックマークして残しておいてください。猫背の友だちにこのメカニズムを教えてあげると、とっても面白い反応が得られますよ ^^

猫背といびきの関係とは?

では、初めに猫背といびきの関係から学んでいきましょう。一見関係のなさそうなこの2つですが、どう繋がっているのでしょうか?

いびきの大きな原因の1つ「口呼吸」

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人間を含む哺乳類はすべて鼻で呼吸するのが正しい呼吸法です。しかし、人間だけが唯一「話す」ことができ「二足歩行」であることから進化の過程で口でも呼吸ができるようになってしまいました。例えばテレビで誰かが一生懸命説明している様子を観察してみてください。息継ぎの瞬間に口で大きく息をしているのが分かるはずです。

私はすでに鼻呼吸に戻したせいで口呼吸をしている人がいるととても気になります。例えば仕事で人と話している時に相手が口呼吸をしているとそこばかり気になってしまい、相手の話が入って来ないほどです……。緊張状態で人前で話す機会の多い営業や接客のお仕事をされている方は口呼吸をしている人が多いですね。

そして、ここで大切なのは人間は「口でも呼吸ができる」というだけで「正しい呼吸法は間違いなく鼻呼吸」だということです。なぜなら鼻にはホコリや細菌を除去したり、空気を加温・加湿する機能があるため天然の加湿機能付き空気清浄機の役割を果たしているからです。

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ところが口は食べ物を通す場所なのでそれらの機能はありません。そこからホコリや細菌が入ってしまうとすぐに風邪をひいたりインフルエンザにかかってしまうことに繋がるのです。
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つまり、口呼吸はまさに「百害あって一利なし」なのです。

そして猫背は口呼吸のもと

そして口呼吸になる原因の1つが「猫背」です。
なぜなら猫背になると呼吸が浅くなってしまうからです。

「呼吸が浅くなる?」

これだけ聞いてもいまいちピンと来ないですよね。でもこれをやればあなたも一瞬で分かるのでぜひ試してみてください。

体勢は立ったままでも座ったままでもOKです。

  1. まずは自分なりに姿勢を正してください
  2. その姿勢のまま鼻から息を大きく吸って吐いてください
  3. この時に肺に入った空気量の感覚を覚えておいてください
  4. 次に無理やり猫背の姿勢になってみてください
  5. 猫背の姿勢のまま鼻から息を大きく吸って吐いてください

どうでしょうか? 先ほどより明らかに少ない空気量で肺がいっぱいになってしまいませんでしたか?

では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか? 実は猫背になると肺が圧迫されて本来吸える量の空気を吸えないのです。要はこれが「呼吸が浅い」という状態です。つまり猫背だと呼吸が浅い状態が続くので、自然と深い呼吸ができなくなってしまいます。

さらに猫背になって顎を前に出してみてください。すると自然と口が開いてしまう、もしくは口を開いた方が楽になると思います。人間は無意識に少しでも多くの酸素を身体に取り込もうとするので、口からたくさん空気を吸おうとします。こうして人は猫背によって呼吸が浅くなり、口呼吸が習慣化していってしまうのです。

猫背を良くするだけで気持ちも前向きになる!

「姿勢ひとつでそんなことある訳がない」と思いますか? でもこれも本当のことなんです。これは著書に書かれている方法で試してみましょう。ちょっとバカらしいと思うかもしれませんが騙されたと思って一度やってみてください。

①わざとねこ背にしてみてください。
②そして何かを、クヨクヨと考えてみてください。
③次にねこ背のまま、明るく前向きに考えようとしてください。

(小池義孝『猫背は治る!』)

いかがでしょうか? クヨクヨと考えるのは簡単にできませんでしたか? 逆に明るく前向きに考えるのは意外と難しかったのではないでしょうか?

では次は逆のことをしてみましょう。姿勢を正してから同じようにクヨクヨと考えようとしてみてください。そして次は明るく前向きに考えようとしてみてください。

どうでしょう? 先ほどの猫背の時とはまったく逆のことが起こりませんでしたか? 明るく前向きに考えることはスムーズにできたのに、正しい姿勢だとクヨクヨすることが難しくなったと思います。

この違いって姿勢だけですよ? すごくないですか? これを知れば姿勢は身体の健康だけでなく心の健康にとっても大切なことだということがお分かりいただけたと思います。

猫背が治れば呼吸も正しくなって健康サイクルに入ります。すると心も前向きになって日々プラスの状態が続きます。それが1年、2年、5年、10年と続いたらどうでしょうか? 猫背の人と猫背を治した人とでは健康でも心でも大きく差が付いていることは言うまでもありません。それは仕事の結果や人間関係の良好さ、自分が周りに与える影響力にも繋がって来ますよね。でも、何度も言いますがこれは単に姿勢を正しただけなんです。

ここがポイント!
姿勢が治れば身体も心も健康になり、すべてがプラスに変わっていきます。

誤解している3つの猫背の治し方

猫背を治した方が良いことくらい分かってるけど肝心の治し方が分からなくて困ってるんだってば!

あなたのこんな声が聞こえてきます ^^;

おそらくこの記事を読んでくれているということはあなたも猫背だと思うのですが、あなたはこれまでに猫背を治そうと試みたことはありますか? 私は何度もありましたよ……。「正しい姿勢」と言われている姿勢をキープしようとしては一瞬で挫折をし、姿勢矯正ベルトを買ったは良いものの結局治らないということを繰り返してきました。

でもこれを乗り越えないと猫背は治せない。だから自分には無理なんだ……。

そんな風に考えていました。あなたも同じことを考えていませんか? ところがそれはまったくの誤解なのです。安心してください。あなたも一瞬で猫背を治すメカニズムを知ることができます。しかも1円もいりませんよ。本当です。

では、私たちは何を誤解していたのでしょうか? まずはよくある「猫背の治し方」の3つを例にご説明したいと思います。

1. 背筋を伸ばすんじゃないの?

まず1つめが一瞬で挫折するコレです。

「胸を張って背筋をシャキッと伸ばす」という方法です。私もずーっとこれをクリアしないといけないと思ってました。

テレビでも定期的に姿勢に関する特集がありますよね。それを見る度に「そうだ! 自分も猫背を治さないといけないんだった!」と思い出しては背筋を伸ばし、30分後にはいつも通り猫背になっているという人も多いと思います。実際に著書でも小池義孝先生はこう書かれています。

無理に上体を仰け反らせているので、次第に疲れてきます。気を抜いた瞬間に、元のねこ背に逆戻りです。
〜中略〜
この方法でねこ背が治った子供は、卒業まで一人もいませんでした。

(小池義孝『猫背は治る!』)

そうそう、長時間持たないんですよね! というか持つ気がしません。だって猫背の方が楽じゃないですか。猫背歴の長い自分にとっては今やそれが自然な姿勢ですしね。どうやらこの方法は現実的ではないようです。

2. 姿勢矯正ベルトをするんじゃないの?

2つめが姿勢矯正ベルトです。

「意識でダメならベルトで無理やり姿勢をキープすればいつか猫背が治るはずだ!」

私もそんなことを思っていました。実際にベルトを着用している時は背筋がシャキッとして猫背ではなくなります。

ただ、これには2つ問題があります。まず1つめは春〜夏の薄着の季節は着用しているのがバレバレになってしまうので使えないこと。地域にもよりますが関西の場合は秋も初期はまだ薄着です。そう考えると11月〜3月の5ヶ月くらいしか使えないんですよね。この5ヶ月で完治しなければ残りの7ヶ月は見事に猫背に戻ってしまいます。

「5ヶ月もあれば十分に完治できても良いのでは? それに夏でも家で着用できるじゃないか!」

と思われるかもしれません。しかし、平日の帰宅してから数時間付けたところで「焼石に水」ならぬ「猫背に姿勢矯正ベルト」ですし、そもそも根本的な原因が分かっていないのに背中だけ何とかしようとしても意味がありません。これがもう2つめの問題です。

実際に姿勢矯正ベルトは主に背中にアプローチするものが多いですよね? 「猫背」というくらいなんだから背中にアプローチするのは当然だと思う人もいるかもしれませんが、根本的な原因はそこではないのです。

もうネタとしてはかなり古いですが、踊る大捜査線風に言うのであれば「猫背は背中で起きてるんじゃない……◯◯で起きてるんだ!」という感じです。そして、この◯◯の部分が大切というわけです。

3. 腹筋や背筋を鍛えるんじゃないの?

3つめが筋肉が衰えが猫背の原因になっているという説です。

これもよくテレビでやってますよね。腹筋と背筋を鍛えれば正しい姿勢が維持できるというアレです。「40代に突入して腹も出てきたし、引き締めるためにも腹筋しないとな〜」と毎回思わされますよね? で、結局続かない(笑)こんなことを毎度繰り返してるのも何を隠そう私です(笑)しかし、これを乗り越えられなければ猫背は治せないと思い込んでいたのも事実です。ところが著書ではこう書かれています。

この考え方には、私は反対です。極端な運動不足、病的に筋肉が弱っているレベルでなければ、そんなケースにはなりません。日常生活を普通に送れるレベルの人が、筋力不足により姿勢が悪くなってしまう。これは、あまり考えられません。

(小池義孝『猫背は治る!』)

確かに……。男性に比べて比較的筋力がない女性でも正しい姿勢の人ってたくさんいますもんね。

以上のことから一般常識とされている3つの猫背の治し方は正しい解決策ではないということがお分かりいただけたかと思います。

猫背になりたくてもなれない方法とは?

さて、お待たせしました。いよいよ猫背を治す方法です。ビックリするくらい簡単なことですからね。1円もいりませんので頑張ってもうちょっとだけ読んでみてください。

では、この方法でなぜ治るのかしっかり勉強しながら理解していきましょう。

猫背にならない姿勢って?

そもそも誰でも猫背にならない姿勢があるって知ってますか? いや、むしろ猫背にしたくてもできない姿勢と言っても良いかもしれません。

「猫背で苦労してるのに猫背にしたくてもできない姿勢ってどういうこと?」

と思われたと思います。でも実はそんな姿勢があるんですよ。その姿勢は2つあります。1つは「仰向けで寝ているとき」です。この時は寝転がっているので猫背になりようがないですよね。

重要なのはもう1つです。それが「膝立ちしているとき」なんです。
足の裏で立っている時は猫背になるのに膝立ちするだけで猫背にならないなんてことがあると思いますか? 実はあるんです。これは実際に膝立ちをして試してみてください。すぐに分かるはずです。

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もちろんこんなセクシーなポーズをする必要はありません(笑)普通に膝立ちしてくださいね。
※ちょうど良い画像が見つからなくてすいません……(笑)

さて、この時にもう1つ試してほしいことがあります。膝立ちの状態で無理やり猫背になろうとしてみてください。どうですか? 猫背にしたくてもできなくないでしょう? 普通の健康状態の人であれば猫背にできないはずです。もしこの状態でも簡単に猫背になってしまうのであれば身体に異常があるはずですのですぐに病院へ行きましょう。

そして、この膝立ちの姿勢から分かることは次の3つです。

  1. 無理に背筋を伸ばしていない
  2. 姿勢矯正ベルトも付けていない
  3. 筋力に変化はない

いかがでしょう? もしこれらが猫背を治す方法なのであれば、膝立ちの状態でも関係なく猫背になっているはずですよね? でもあなたはこの3つを何1つ実践していないのにきれいな姿勢が自然にできているんです。これで先ほどの背筋を伸ばす、姿勢矯正ベルト、筋肉を鍛えるという方法が間違っていたということを身を持って実感していただけたかと思います。

なぜ膝立ちだとなぜ猫背にならないのか?

足の裏で立つか膝で立つかの違いだけで猫背にならないなんて不思議ですよね? 私は最初にこれを体験した時は少し頭が混乱したほどでした(笑)「アレだけ高く感じていた猫背の壁は何だったんだ……」と。

ではなぜ膝立ちだと猫背にならないのでしょうか。その理由を小池先生は「骨」だと言います。それはどういうことでしょうか? 足の骨ってあんまり気にしたことがないと思うんですが、太ももには大腿骨(だいたいこつ)という1本の太い骨があるんです。

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で、膝立ちの時はこの骨に綺麗に「乗っている状態」になるんですね。そうすると骨盤が安定します。また、膝立ちをすると骨に体重が掛かり骨だけで立っていることがお分かりいただけると思います。

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小池先生はこれこそが良い姿勢のヒントだと言っています。

良い姿勢とは、このように、骨が自然と立っている状態を指します。決して無理に背筋を伸ばして、強引に作るものではありません。膝立ちをした時に、楽にスッと伸びる背筋。ここに正解があります

(小池義孝『猫背は治る!』)

おぉ、ついに正解に辿り着いてきましたね! では、なぜ足の裏で立っていると膝立ちのように良い姿勢にならないのでしょうか?

あなたの重心はどこにありますか?

ここまで来たら勘の良い方であれば「要は足の裏で立っているときも大腿骨に乗れば猫背にならないんだな?」と気付かれているかと思います。その通り、正解です。では、なぜ足の裏で立つ時は大腿骨に乗れていないのでしょうか?

その理由を解説する前に、ここでまたあなたに試して欲しいことがあります。その場で足の裏でいつも通り立ってみてください。スマホで記事を読んでいる方は、そのままスマホを持って立ち上がっていただいて構いません。いつも通り立っていただければOKです。

さて、ここで質問です。あなたの重心は足の裏のどの辺りにありますか?

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ちなみに私はこの本を電車で立ち読みしていたのですが③でした。

あなたはいかがでしたでしょうか?

そしておそらくこの位置は足の皮が厚くなっているのでは?

では、この重心の位置を覚えておいてくださいね。それでは説明に戻ります。

普段は気にしたこともないと思いますが、実は膝から上と下では骨に違いがあるのです。

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膝から上の太ももは1本の太い骨ですが、膝から下には太い骨と細い骨の2本の骨がありますよね。ここで、膝から上にある大腿骨に乗るためには、まず内側にある太い骨に乗らなくてはいません。

では、下から見た時に大腿骨はどこにあると思いますか? 正解はここです。

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なんと先ほどの⑤の位置でした。いかがでしょうか? あなたの重心は正しい位置にありましたか? ちなみに私は③の真ん中付近でしたので、大腿骨とはずいぶんかけ離れた場所に重心があったことになります。さらに普段はまったく気にも留めていなかったのですが意識してみると③の少し外側に重心があり、その影響でスネの外側の筋肉が張っていることに気付きました。ちゃんと骨に乗れていれば力は必要ないはずですが、乗れていないのでそれを筋肉で支えようとしている証拠です。うーん、立つためにこんなに無駄なエネルギーを使っていたとは……

きっとあなたも正しい位置に重心が掛かっていなかったのではないでしょうか? 繰り返しになりますが、重心は正しいのに猫背になっているのであれば、必ず病院へ行ってくださいね。

太い骨に乗ろう!

ここまでの説明で、

  1. 大腿骨に乗れば猫背にならないこと
  2. 猫背の人は足の裏で立った時に大腿骨に乗れていないこと

がお分かりいただけたかと思います。

つまり猫背を治す方法は「大腿骨にしっかり乗ること」に尽きるということです。そのためには膝から下の太い骨に乗ることが重要になってきます。

「猫背」という背中で起こっている現象ばかりに目が行きますが、根本的な原因は足の裏の重心にあったなんて夢にも思いませんよね。ちなみに小池先生はこの理由についてこう表現されています。

小中学校の時に使った「分度器」を思い出してください。
1度の角度の違いは、スタート地点では数ミリです。けれどもそこから遠くなるほど、引いた線と線は離れていきます。やがて違いが目立つようになります。これと基本的には同じ原理です。

(小池義孝『猫背は治る!』)

なるほど……。確かにその通りですね。

私たちの日常は猫背トラップがいっぱい!

では、なぜ足の裏の重心がズレてしまうのでしょうか? 小池先生はこう説明しています。

足の裏は広いです。半ば無意識に人間は、「この広い足の裏で、どこに乗ったら安定するか」と考えます。
〜中略〜
なのでとりあえず、真ん中に乗っておけばよいだろうという結論に至ります。

(小池義孝『猫背は治る!』)

確かにそうかもしれません。中心って一番バランスが取れるイメージがありますもんね。

ただ、私は個人的にはもう1つ理由があると思っています。それは「日常生活において前に身体を傾ける機会圧倒的にが多い」ということです。

例えばご飯を食べるときもそうですし、食器を洗うときもそうです。顔を洗ったりシャンプーをするときもそうですね。あとは仕事でパソコンを使うときやメモを書くときなどは前傾姿勢になりやすいです。また、最近ではスマホの登場によって電車でスマホを使ったり、歩きスマホをする人もいて、さらに前に前傾姿勢の機会が増えています。その結果最近では「スマホ首」や「ストレートネック」という現代ならではの症状も現れて注目されていますよね。

それとは逆に踵に重心をかける機会はどれだけあるでしょうか? 考えてみるとほとんどないことに気付きます。

そうすると何が起こるか? 人間は楽をしたい生き物ですから常に前傾姿勢でいるのが楽だと感じるようになります。

例えば腹筋をしているときを思い出してみてください。はじめは床に背中がつくまで身体を戻してから起き上がりますよね? しかし、回数を重ねて「キツい」と感じるようになるとどうしても楽をしようとして床に背中がつくまで身体を戻すことをやめてしまうと思います。「どうせまた身体を起こさないといけないんだから戻したらキツくなる」という意識が働くためです。これと同じことが重心にも言えると思うのです。つまり、無意識の内に「どうせまた前かがみになるんだから踵まで重心を戻すのは面倒くさい」と感じ、重心の意識が前へ前へと移動してしまうのだと思います。

そう考えると私たちの日常は猫背トラップだらけです。特にパソコンやスマホは生活が便利になった反面、私たちを猫背の世界へと引きずり込んでいるんですね。

座る時も「骨」が大事!

さて、ここまでお読みいただいて「立ったときの猫背の治し方は分かったけど座ったときはどうなのよ?」と疑問をお持ちの方もいると思います。ごもっともです。そこに関して小池先生は座るときもポイントは「骨」だと言います。

では座っている状態では、どのように考えればよいのでしょうか。大腿骨の下がスネの太い骨ですから、上は骨盤です。骨盤に綺麗に乗るのが、座っている場合の正解です。

(小池義孝『猫背は治る!』)

なるほど。答えはシンプルでしたね。では具体的に骨盤のどの骨に乗るのでしょうか? それは坐骨(ざこつ)という骨です。読んで字のごとく「坐(すわ)る骨」です。

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この骨に上手く乗れれば立っているときと同様に猫背にならないのです。

骨盤に綺麗に乗るためには、うまく坐骨を活かします。坐骨を外すと、身体は途端に不安定になります。不安定な身体のバランスを取るためには、やはり姿勢を悪くするしかありません。基本的な理屈は、立っている時の場合とすべて同じです。坐骨を外して前に体重をかければ、ねこ背になります。

(小池義孝『猫背は治る!』)

いかがでしょう? あなたも上手く坐骨に乗って自然に良い姿勢を取ることができたでしょうか? 先ほどと同様に猫背にしたくてもできない状態になれば成功です。上手く坐骨に乗る感覚を掴んでくださいね。

さて、これであなたも「正しい猫背の治し方」を知ることができましたね!

ちなみに前傾姿勢は首や方の筋肉を使って姿勢を維持しようとするので首や肩のコリに繋がります。しかし、骨に上手く乗っていれば余計な筋肉を使うことはなくなるため、結果的に首や肩のコリが解消する人もいるでしょう。

また腰痛も同じです。頭や上半身が前傾姿勢になっているのを支えるのは腰です。その腰に痛みが出るのは当然のことと言えます。ちなみに著書を読んでいると小池先生のセミナーではその場で肩こりと腰痛が治ってしまった嘘のような本当の話もあるそうですよ!

セミナーで姿勢を教わって正しく立った瞬間に、肩こりと腰痛が治ってしまった人もいます。嘘みたいですが、実際に起こった話です。「あ、楽に立てる!あれ、肩こりが治った!腰も痛くない!」と驚いていましたが、まさかの即効性に私の方が驚きました。

(小池義孝『猫背は治る!』)

私もこのメカニズムをしっかり理解したことで劇的に姿勢を改善することができましたし、首や肩のコリも明らかに和らぎました。また、コリが酷くなると定期的に家の近所のマッサージ屋さんへ通っているのですが、そのペースは半分ほどまで減ったので経済的にもとても嬉しいです。

しかも書籍代以外は1円も掛かっていないのですからコストパフォーマンスは最高です。ましてやあなたはすでにメカニズムを理解できたので書籍代すら必要ないかもしれませんね。まさにタダで猫背を治せたということになります。

ただ、この本では猫背以外にも呼吸や腕、足についても大切なことが語られているため、気になる方は一読してみることをオススメします。

まとめ

さて、今回は「猫背といびきの関係性」と「猫背のメカニズムと治し方」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

私はこの本を読んだときは電車の中で吊革に掴まりながら揺られていました。そして、自分の重心の位置が間違っていたと知った時のことは今でも忘れられません。それからは猫背の人を見つけてはこの情報を教えてあげて、その反応を見て楽しんでいます(笑)

この記事を読んだあなたもすでにこちら側です。家族やお友だちで猫背の人がいたら、ぜひ教えてあげてみてください(笑) きっと驚くはずですよ。

それにいびき体質の私たちにとっては猫背は1日でも早く対処すべき症状です。私自身も猫背解消の次のステップを見つけ出して、そのメソッドをお伝えしたいと思います。もし、良い解決策をお持ちか見つけられた方はぜひこちらからご一報いただけると嬉しいです!

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