いびきとも関係が深い認知症とアルツハイマー病の違いとは?

※↑の写真は「似て非なるもの」ということを表現するためのもので本文とは関係ありません。

いびきはさまざまな症状や病気を引き起こす原因になるため、知れば知るほどウンザリしてしまう方も多いと思います。
※もちろん私もその1人です……。

そして、実は今回のテーマであるアルツハイマー病認知症(にんちしょう)もその1つです。

ご存じの方も多いと思いますが、アルツハイマー病や認知症は、病気を発症した本人以上に介護をする家族に金銭的にも精神的にも大きな負担が強いられることから、世界中で社会問題化している病気です。

要はいびきをかく私たちは、「たかがいびきくらいどうってことないでしょ?」と放置し続けていると、いずれ家族に大きな負担をかけてしまうかもしれないのです。
しかも、その時に自分自身は「負担をかけてしまっている」という自覚すらできません。

私がこのサイトをサラリーマンという本業の傍らで運営しているのには、「読者のいびきを防ぐ・治す手伝いをするだけでなく、その先に待っている幸せな未来も伝えていきたい」という想いがあります。
それは私自身が最愛の妻と出会うことができ、仕事も順調に回りだし、今ではかけがえのない子どもたちと一緒に幸せな日々を暮らすことができているからです。

なので、1人でも多くの人にいびきを放置する危険性と早めに対処することで避けられる病気や症状を知ってもらいたいというのが私の願いです。

そこで、当サイトでは複数回に渡ってこのテーマを取り上げていこうと思います。

今回のテーマはアルツハイマー病と認知症の違いについてです。

どちらの言葉も知っている人は多いと思いますが、「その違いを聞かれると答えられない」もしくは「同じだと思っていた」という方も多いのではないでしょうか?

ぜひこの機会に覚えてもらえればと思います。

アルツハイマー病とは?

まずはアルツハイマー病からです。

結論から言えばアルツハイマー病とは認知症のひとつです。

後ほど認知症についての説明で詳しく書きますが、認知症には複数の種類があり、その内のひとつ(かつ代表的なもの)がアルツハイマー病ということになります。

アルツハイマー病になるとどうなるの?

これはテレビでも定期的にドキュメンタリーが流れているのでご存じの方も多いかと思います。

アルツハイマー病はいわゆる脳疾患で、記憶や思考能力が徐々に失われていき、最終的には日常生活の単純作業もできなくなってしまう病気です。

日常生活内でのアルツハイマー病の症状と言えば、例えば以下のようなものがあります。

  • 迷子になって自宅に帰れない(徘徊してしまう)
  • 同じ質問を何度も繰り返す
  • 家族や友人の顔や名前も認識できなくなる
  • 感情や人格が変化し、暴力や暴言が出るなど攻撃的になる

これらはあくまでも症状の一部ですが、介護をする家族(施設に入る場合は介護士さん)は24時間、365日で緊急対応できる状態にしなければいけません。

なぜアルツハイマー病になってしまうの?

残念ながら現時点ではアルツハイマー病の明確な原因については分かっていません。

ただ、発症年齢が60歳以上であることがほとんどであることから加齢が大きな原因のひとつと言われています。

また、アルツハイマー病の一部は遺伝するとも言われており、身内にアルツハイマー病の人がいた場合は注意が必要です。
これは家族性アルツハイマー病と言います。

そして近年では、64歳以下でアルツハイマー病を発症する若年性アルツハイマー病も増えているため、若い人でも注意が必要です。

また、アルツハイマー病は男性よりも女性の発症率が高いことも特徴のひとつです。
その違いを見ると女性は男性に比べ1.5倍から2倍かかりやすいと言われています。

「女性の方が男性と比べて寿命が長いからじゃないの?」と思う方もおられるかもしれませんが、実際は同じ年齢であったとしても男性より女性の発症率の方が明らかに高いことが分かっています。

この原因としては閉経後の女性ホルモンの減少などが考えられていますが、まだ明確なことは分かってないというのが現状です。

アルツハイマー病の治療法は?

これも結論から言えば現時点で確実な治療法はありません。

また、アルツハイマー病を発症するのは60歳以上であることがほとんどですが、脳の障害自体は10年以上も前から始まっているため、言い方を変えればアルツハイマー病は潜伏期間が10年以上もあるとも言えます。

60歳でアルツハイマー病の症状が出てくる人は、少なくとも50歳の時点で脳に何からの障害があるということですね。

それを踏まえると、後の認知症と同様にアルツハイマー病を発症する前に予防することがもっとも大切ということになります。

後ほど紹介しますが、自宅で手軽に検査できる方法もあるので、いびきをかく人やパートナーがいびきをかく人は定期的に検査することをオススメします。

じゃあ、認知症ってなに?

続いては認知症(にんちしょう)についてです。

認知症とは何らかの原因で脳の細胞が死んでしまったり、脳のはたらきが悪くなってしまうことでさまざまな障害が生じ、日常生活に支障が出ている状態のことです。

また、若い方は知らないかもしれませんが、昔は「痴呆症(ちほうしょう)」という言葉が使われていました。

しかし、2004年。
厚生労働省が痴呆症という言葉自体に差別的なニュアンスが含まれているとして、名称の公募などを行った結果、「認知症」という名称に変わりました。

認知症の人ってどれくらいいるの?

さて、これは私とあなたを含むすべての人に関わることなので、他人事と考えずしっかり知っておきましょう。

厚生労働省の発表によると、2012年時点で日本には認知症を発症した人が約462万人いました。
これは65歳以上の高齢者の実に15%にもなります。

さらに、先ほどアルツハイマー病の説明で脳の障害はアルツハイマー病が発症する10年以上前から始まっているということをお伝えしましたが、その前段階を軽度認知障害(MCI)と言います。

この方々は今後10年以内に高確率で認知症を発症する可能性の高い人たちということになります。

そしてその人数は約400万人と言われています。

それを合わせると65歳以上の4人に1人が認知症と認知症予備軍ということになるのです。

そう考えるとことの深刻さがよく分かってきます。
なぜなら、結婚されている方であれば自分かパートナーの親の1人は認知症になってしまうという計算になるからです。

さらに恐ろしいことに2025年には65歳以上の3人に1人が認知症患者とその予備軍になると試算されています。

2025年と言えば東京オリンピックのたった5年後であり、今から10年もありません。
その頃には身内に認知症発症者がいない方が珍しいという状況になっているというのが現実なのです。

認知症の種類

さきほどご紹介したアルツハイマー病は認知症のひとつですが、他にもいくつか種類があります。

その中でも認知症の約85%占めると言われる「三大認知症」を覚えておきましょう。

<三大認知症>

  1. アルツハイマー型認知症
  2. 脳血管性認知症(のうけっかんせいにんちしょう)
  3. レビー小体型認知症

この中でもっとも多いのがアルツハイマー病で、約60%を占めると言われています。

機関によって数字に多少のバラつきがあるのですが、どの機関でもアルツハイマー病がもっとも多いということに変わりはありません。

続いてはレビー小体型認知症(レビーしょうたいがたにんちしょう)です。
アルツハイマー病は男性より女性の方が発症率が高いですが、レビー小体型認知症は逆に男性の発症率が高く、女性の約2倍と言われています。

レビー小体とは特殊なたんぱく質のことなのですが、それが脳内の神経細胞にできて集まってしまうと神経の伝達ができなくなり、認知症の症状が起こります。

また、レビー小体型認知症の症状としては幻視や妄想といった特徴があります。
※視覚のみの現象なので幻聴なども含む幻覚ではありません。

なので初期段階から「部屋に虫がいる」「部屋に知らない人がいる」など幻視症状が出ることもあるため、その場合はレビー小体型認知症の発症を疑った方が良いかもしれません。

そして三大認知症の最後は脳血管性認知症です。
脳血管性認知症は脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などが原因で起こる認知症です。

病気と関連しているということから、高血圧・糖尿病・脂質異常症などを治療することで予防や進行の抑制ができるという特徴もあります。

認知症の治療法はないの?

認知症のひとつであり約60%以上を占めるアルツハイマー病に確実な治療法がないことでも分かる通り、現時点では認知症の確実な治療法というものも存在しません。

かと言って何も打つ手がないかと言えば、そんなことはありません。

これは他の病気でも共通して言えることですが、大切なのは予防医療です。

病気は発症してからでは取り返しがつかないものがほとんどです。
しかし、日本は世界的にも珍しい国民皆保険制度ということもあり、「病気になったら病院へ行く」という考え方が定着してしまっています。

しかし、例えばアメリカでは保険は民間の保険会社を利用します。
保険会社としては顧客が大病になると多額の保険金を払わないといけなくなるので、「2年に1回検査をすれば保険料が安くなりますよ〜」といった予防医療を促すプランも積極的に提供しているそうです。

認知症に確実な治療法がない以上、私たちにできることは日頃の生活習慣を見直し、定期的に検査を受けることです。
そして、もしも認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)であることが分かったとしても、この段階であれば適切な治療や予防をすることができます。

その結果、認知症の発症を遅らせたり、症状を回復させたりすることができるのです。

これは別の機会に詳しく紹介しますが、軽度認知障害(MCI)の検査は手軽に受けられるような環境が整ってきているので、積極的に活用しましょう。

例えば、これはたった3,000円、しかも電話で10分もあれば認知症の検査ができるという画期的なサービスです。

「あたまの健康チェック」認知症・MCI早期発見テスト

この診断方法はもともとアメリカで開発されたもので、電話でオペレーターさんの質問に受け答えするだけで97%もの精度で認知症かどうかを判断できるというものです。

私もそうですが田舎を出て都会で働いている人は、なかなか親を病院まで連れて行くのも難しいと思いますし、「検査を受けてほしい」と伝えてもなかなかすんなりと受けてもらえないことも多いでしょう。
その点でも電話で検査ができるというのは画期的だと思います。

また、このサービスを提供する株式会社エス・エム・エスは高齢化社会にこそ必要な事業に特化をしている東証一部上場企業なので安心感もありますね。

ちなみに「あたまの健康チェック」は私も実際に受けてみましたので、気になる方は参考にしてみてください。

電話で10分。たった3,000円で認知症リスクが分かる「あたまの健康チェック」を申し込んでみた

2017年2月10日

手軽で親にも勧めやすい! 40代で認知症テスト「あたまの健康チェック」を受けてみた

2017年2月12日

認知症やアルツハイマー病といびきって関係があるの?

これについては残念ながら大いに関係があります。

私を含め、いびき体質の人は将来的にアルツハイマー病やその他の認知症を発症する確率が極めて高いと言わざるを得ません。

この関係性についても別の機会に詳しく紹介しますので、更新したらここでもお知らせいたします。

まずは食生活を見直したり、適度な運動をしたり、睡眠を十分に取るなどいびきをかかないカラダづくりが大切ですので、できることから始めてみてください。

まとめ

さて、今回はアルツハイマー病と認知症の違いについて紹介しました。

当サイトはいびきを防止・解消するための情報発信をしていますが、これだけ詳細にアルツハイマー病と認知症について説明したのは、「いびきとアルツハイマー病を含む認知症には深い関係性があるから」に他なりません。

身内に病気を発症した人がいない限り、なかなか自分事に考えられないと思いますが、1人でも多くの人に早い段階での予防や検査の大切さが伝われば嬉しいです。

また、認知症を発症した時にもっとも負担がかかるのは身近で看病をする家族になります。
それが実際にどれほどの負担になるのか知っていますか?

2014年に厚生労働省が発表したデータによると、認知症患者を1人あたり介護するために必要な時間は一週間平均で24.97時間、インフォーマルケアコスト(家族などによる無償の介護などをお金に換算した費用)は年間で382万円にもなるそうです。

つまり毎日3.5時間、1万円以上を介護に充てないといけないということです。

昨年から私も活用している革命的ないびき防止グッズに「ナステント」という商品がありますが、通常価格は1回あたり600円もするため「高すぎる!」という怒りの声を上げられている方もおられます。

効果は一目瞭然!ナステントを装着してスマホアプリでいびきを録音&検証してみた

2016年8月3日

他のグッズやサプリメントに関しても「そんなにお金をかけれない」と言う方もおられますが、いびきを放置し続けた結果、家族に負わせる負担は数百円どころの話ではないかもしれないのです。

もちろん私もナステントや他のグッズ、サプリメントなどが安いとは思いません。
むしろ「高いな〜。こんなの使わずに寝たいな〜」と毎日のように思いながら使っています。

なぜなら私も平凡なサラリーマンですからね ^^;

ただ、将来的なことを考えたときにいびきを解消・防止することは必要不可欠なことです。
毎日ご飯を食べたり歯を磨いたりするのと一緒で、やらなければいずれ大きな病気になる可能性が上がってしまうからです。

その時にあなたの大切な家族はどうなるでしょうか?
そこから目を背けてはいけません。

何もいきなりグッズやサプリメントを買う必要はありません。
まずは意識を少し変えて、太りやすい食事やお酒は控えたり、エスカレーターを使わずに階段を登ってみたりするなど、ちょっとしたことから始めてみてはいかがでしょうか ^^

ちなみに認知症対策については、他サイトですが、こちらが分かりやすくまとまっていましたので参考にしてみてください。

認知症対策は「調べる」「備える」「遅らせる」の3つを同時に進めるべき理由

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