一昔前のウォーターサーバーと言えばこんなデザインのイメージでしたよね。
デザインをあまり気にしない人やオフィスなどで使うのであれば特に問題はありませんが、インテリアなどにこだわりのある人であれば選択肢としては「なし」だと思う人が多いはず。
ところが最近ではウォーターサーバーもオシャレなデザインのモノが増えてきました。
しかし、いくらデザインが気に入ったとしても機能や価格、使い勝手などが自分のライフスタイルと合っていなければ意味がありませんよね。
ところが「オシャレ ウォーターサーバー」といったキーワードで検索すると「オシャレなウォーターサーバーランキング!」みたいなサイトがいっぱい出てくるのですが、そういうサイトを見ていて疑問に思うことがあります。
そもそも「オシャレさってランク付けできるものなの?」と思いませんか?
だってデザインの好みって人それぞれですよね。
また、他にも比較サイトもよく出てくるのですが機能や価格の比較だけされても「自分に合ったウォーターサーバーの選び方」という肝心の部分がイマイチ分かりません。
そこで自分に合ったウォーターサーバーがちゃんと分かるように前編と後編に分けてお届けしたいと思います。
前編と後編は以下のテーマとなっています。
- 各ウォーターサーバーが自分に合っているかどうかの見極め方を知ってあなたの優先順位を明確にする
- 11個のデザイン性の高いウォーターサーバーの詳細を見て自分の条件と見比べる
このステップを踏んでいただければ、自分にマッチしたウォーターサーバーが分かるはずです。
例えデザインが気に入っていたとしても自分のライフスタイルに合っていなければ他のウォーターサーバーにするのもアリですし、ウォーターサーバー自体を諦めるのももちろんアリです。
なんせウォーターサーバーは決して安いものではないですし、日本は海外と違って水道水も綺麗ですからね。
なので、「自分が納得できるウォーターサーバーを探すぞ!」という気持ちでお読みいただければと思います。
また、もし手元に紙とペンがあればそこに書き込んでいただくととても分かりやすくなると思います。
※もちろんなくてもOKです。
あなたが求める条件がハッキリしたら後編の「【2017年】オシャレなウォーターサーバーの正しい選び方 ~11機種から自分に合うものを探す編~」であなたにピッタリのウォーターサーバーを見つけてくださいね。
まずはデザインを見ていこう
さて、まずはややこしいことは何も考えずにデザインだけを見ていきましょう。
オシャレだと思うかどうかは人それぞれですが、古臭いデザインではないウォーターサーバーは網羅しているつもりなので、この11機種だけ抑えておけばとりあえずは大丈夫です。
※気になる方は「オシャレ ウォーターサーバー」で画像検索して眺めてみてください。
また、ウォーターサーバーには床置型と卓上型があるのですが、ウォーターサーバーを利用するのは3人以上の家庭が多いので、ここではニーズが大きな「床置型」のみを取り上げていきます。
画像をクリックすると公式サイトでより詳しい情報を見ることができます。
さて、あなたの好みのデザインのウォーターサーバーはどれでしたか?
デザインだけで選ぶと後で後悔する?
インテリアのひとつと考えるとデザインはもちろん重要な要素であることは間違いないですが、ウォーターサーバーを選ぶ時はその他にも品質や衛生面、機能や価格などを総合して選ぶことをオススメします。
いくらオシャレでも使いにくければ嫌ですし、衛生面に不安があれば避けたいですよね。
それに必要な機能がなかったり価格が想定以上に高いという場合も同様です。
そこで次の項目ではウォーターサーバーを選ぶ上で重要なポイントをまとめてご紹介しますので、各項目ごとにあなたが優先するモノが何なのかを書き出してみてください。
ウォーターサーバーを選ぶための15個のポイント
さて、それではウォーターサーバーを選ぶときに重視すべきポイントをひとつずつ紹介していきたいと思います。
ウォーターサーバー選びで重要なのは「入口から出口まで」を漏れなく把握することです。
要は最初の契約からランニングコスト、そして解約までの一連の流れをすべて抑えることが重要になってきます。
そうやって聞くと小難しく聞えるかもしれませんが、難しい内容はひとつもありませんので「我が家の場合はこっちかなぁ〜」と楽しみながら読み進めていただければと思います ^^
1. 天然水? それともRO水?
ウォーターサーバーには「天然水」と「RO水」という2種類の水があります。
まず「天然水」は名前の通り天然のお水です。
例えば富士山で採水した水を安全に飲めるようにろ過・殺菌などの処理をしたものが天然水です。
採水地ごとに味や含まれているミネラル成分が異なるのが特徴です。
そして「RO水」は水道水などの水をRO(Reverse Osmosis)膜という放射性物質すら通さないフィルターを通して不純物を除去した綺麗な水のことです。
RO膜でろ過するとミネラル成分もなくなってしまうのですが、後で人工的にミネラル成分を足すことでバランスの取れた水を作ることができるのが特徴です。
要は自然にろ過された綺麗な水が「天然水」、人工的にろ過された綺麗な水が「RO水」だと考えていただければOKです。
FRECIOUS Slat(フレシャス・スラット)の公式HPより引用
天然水もRO水もどちらも綺麗なことに違いはないのですが、私たちがどちらか選ぶときの判断基準の特徴として挙げられるのは、
天然水・・・イメージが良い
RO水・・・価格が安い
です。
価格の違いについては今回紹介するウォーターサーバーで言えば1Lあたりの価格はRO水の方が50円以上安くなります。
例えば家族4人で月に48L(1人あたり12L)飲んだとすると、水代だけで毎月2,600円以上も変わってきます。
年間で考えれば32,000円以上の違いになるので、この辺りは家計とのバランスを考えた上で、どちらがあなたにとって優先順位が高いか考えてみましょう。
ただ、オシャレなウォーターサーバーはイメージを大切にしていることもあってほとんどが天然水です。
なので、RO水を選ぶと選択肢の幅は一気に狭まることも考慮しておく必要があります。
※今回紹介するウォーターサーバーでRO水は1機種だけです。
天然水とRO水のその他の違いについては以下のポイントを抑えておけば良いでしょう。
天然水 | RO水 | |
---|---|---|
原水 | 天然ミネラルを含む地下水 | 水道水など |
ミネラル | 天然ミネラル | 人工的に成分を添加・調整 |
値段 | 高い | 安い |
味 | 採水地ごとに異なる | 癖のない味 |
これで水の種類についてはOKです。
- デザイン性の高いウォーターサーバーはほとんどが天然水を採用している
- 天然水はイメージが良いが価格が高い
- RO水は安いが選択肢が一気に減ってしまう
2. 1本あたりの水量
ウォーターサーバーは大変便利ですが定期的に水の交換が必要です。
おそらく交換作業は男性が担当することが多いと思うのですが、男性の力でもカンタンな作業とは言えません。
また、旦那さんが交換作業ができない時は奥様もしくは他の人が交換しなければならない場合もあるでしょう。
ウォーターサーバーと言えば一昔前は12Lのボトルが一般的でした。
12Lのボトルはそのまま12Kgの重さになるので、だいたい2歳児くらいの体重と同じくらいなんですよね。
そう考えると正直これは結構重たいです。
しかし、最近では7Lのパックや9Lのボトルなども出てきたため交換回数は増えるものの交換作業自体は楽になってきました。
家庭によっては女性が交換作業をする機会が多いこともあると思うので、そういう家庭は1本あたりの水量が少ないものを選ぶと良いでしょう。
- 男性が常に交換作業をできるなら12Lボトルも視野に入れる
- 女性や高齢者など力の弱い人が交換作業をする場合はできるだけ軽いものを選ぶ
3. 水の設置場所が上 or 下
そしてこちらも水の交換作業にかかわることです。
昔はサーバー本体の上にボトル(パック)を設置するタイプでしたが、最近は本体の下に設置するタイプのウォーターサーバーも出てきました。
ただ、これにはメリットとデメリットがあります。
下に設置するタイプは水の交換作業は簡単になりますが、その分水を汲みあげないといけなくなるので、水が出る勢いが弱くなりやすいというデメリットがあります。
また上に設置するタイプは水の勢いに問題はありませんが、その分交換作業が大変になります。
このあたりは先ほどの1本あたりの水量と同様に誰が交換作業をするのか考えて決めていくと良いでしょう。
4. 給水レバー(ボタン)の高さ
続いてはウォーターサーバー本体の給水レバー(ボタン)の高さです。
例えば子供がつかまり立ちをするくらいの年頃やいろんなものを触りたくなる年頃の場合はレバー(ボタン)が低い位置にあると子供が誤って操作してしまう可能性があります。
最近のウォーターサーバーは経済産業省が推奨しているチャイルドロック機能が必ず付いているのでお湯が出るような心配はほぼないのですが、それでも万が一のことを考えると心配ですよね。
それに子供は親の動きをマネして解除方法を覚えてしまうこともあるので心配な方は子供の手がレバー(ボタン)に届かないウォーターサーバーを選ぶのも1つの手です。
また、逆に子供がある程度大きくなっていて自分でお水を汲んでもらいたい場合はレバー(ボタン)が高すぎると子供が手が届きません。
ウォーターサーバーは衛生面を考えて最低でも2年くらいの周期での交換した方が良いので、選ぶ際は今から2年後のお子さまの状況を考えて選ぶといいでしょう。
- 子供に操作させたくないならレバー(ボタン)が高い位置のものを選ぶ
- 子供に操作させたいなら手がとどく位置のものを選ぶ
5. 配送可能エリア・送料は?
続いては配送可能エリアと送料です。
ウォーターサーバー業者によっては配送可能エリアが異なります。
とくに北海道や沖縄などのエリアは業者によって対応状況が異なるのでチェックしておきましょう。
ちなみに今回紹介するウォーターサーバー業者はすべて本州・四国・九州は配送可能エリアに入っています。
また、送料もエリアごとに変わる場合があるので必ずチェックしましょう。
6. 初期費用
ここからは費用面を見ていきましょう。
まず確認すべきこととは初期費用です。
ただ、結論から言えば今回紹介するウォーターサーバーは初期費用がすべて無料なので、気にする必要はありません。
ただ、もしも今回紹介する以外のウォーターサーバーをチェックする時は初期費用に関しては必ず確認しておきましょう。
※最近は無料のものがほとんどですが。
7. サーバーレンタル料
続いてはサーバーレンタル料です。
業者や機種によってはウォーターサーバーのレンタル料がかかる場合があります。
また、一定の条件(毎月水を◯箱以上注文など)をクリアするとサーバーレンタル料が無料になるといったものもあります。
サーバーレンタル料は確実にかかる毎月の固定費になるので必ずチェックしておきましょう。
ちなみにウォーターサーバー業者によってはサーバーを買い取りできる場合もありますが、衛生面を考慮すると買い取りは推奨できませんので、今回はレンタルのみを想定したいと思います。
8. 水代
続いては水代です。
まず水に関しては1Lあたりの価格がいくらになるのか比較していくと良いでしょう。
さらに現在ペットボトルのミネラルウォーターを買っているという人は500mlあたりの価格で比較してみましょう。
ただし、天然水はミネラルウォーターと比較すると確実に高くなるので単純にコストを比較するのではなく、
- 美味しい水が飲める
- ミネラルが豊富な水が飲める
- いつでも冷たい水が飲める
- いつでもお湯が飲める
- (ペットボトルを自分で運んでいる人は)業者さんが玄関まで届けてくれる
- 冷蔵庫のペットボトルを冷やしていたスペースが空く
などのメリットと合わせて比較してみましょう。
また月々に使う水の量の目安ですが、飲料水としてだけ使うのか料理などでも使うのかや水分摂取量が増える夏場など季節や使い方によっても変わってくるため一概には言えませんが、ひとつの目安としては1人あたり12L/月程度と考えておくと良いでしょう。
そこから量が1.5倍くらいまで増えたときの価格を計算してみて許容範囲かどうか判断してみてください。
9. 電気代
続いてはウォーターサーバーを常時稼動することによる電気代です。
各ウォーターサーバー業者が1ヶ月あたりのおよその電気代を公表している(公表していない場合もあり)ので、それを目安に比較していきましょう。
ただ、気をつけなければいけないのは電気代が安ければ必ずしも良いという訳ではないということです。
なぜなら安いということは何かを犠牲にしている可能性もあるからです。
例えば電気代が安くてもウォーターサーバー内を綺麗にするクリーン機能が付いていなかったり、逆に電気代が高いけど毎日ウォーターサーバーを綺麗にしてくれるといった感じです。
なので電気代に関しては金額だけで判断せずに必要な機能が付いているかどうか、そしてその機能と価格のバランスを見ていくのが良いでしょう。
10. メンテナンス料
続いては定期的なメンテナンス料が必要かどうかです。
結論から言えば今回紹介するウォーターサーバーはすべてメンテナンス料は不要となっていますので気にしなくて大丈夫です。
ただ、定期メンテナンスがないということは自分自身でメンテナンスをする必要があるということですし、何よりも同じサーバを何年間も使い続けるのは衛生的にも考えものです。
そういった点からもサーバーは2年程度で交換するのが良いでしょう。
また、衛生面を考えるとクリーン機能が充実したウォーターサーバーを選ぶことも安全で美味しい水を飲み続けるためにも大切な要素です。
ただし、クリーン機能が充実すればするほど電気代が高くなる傾向にありますので、その辺のバランスも考えていきましょう。
11. サーバー交換料
続いてはサーバーの交換料です。
こちらからサーバー交換を依頼するのは初期不良を除く故障や色の変更希望などの時です。
ウォーターサーバー業者によって交換費用が定められているので念のためそこも確認しておきましょう。
ちなみにウォーターサーバーのレンタルの仕組みは携帯電話の契約と同じように2年縛りのような縛りがあることがほとんどです。
またサーバー交換をすると新たにそこから契約の縛りが開始されてしまう場合などもありますので、その辺の細かい規約もチェックしておくと後々に面倒なことにならずに済みます。
12. 解約料
続いては解約料についてです。
ウォーターサーバーに限らず何か新しいものを購入するときは「購入するまでのこと」しかなかなか考えられませんよね。
しかし、ウォーターサーバーに関してはレンタルという形になるので解約のしやすさはかなり重要な要素です。
むしろ2年周期でウォーターサーバーを乗り換えるのであれば解約条件のチェックは必須だと考えた方が良いでしょう。
解約条件については以下の2つのポイントをチェックしましょう。
- 何年縛りなのか?
- 早期解約した場合の解約料はいくらかかるのか?
基本は2年縛りが多いですが、業者や契約内容によっては1年だったり3年の場合もあります。
13. フリーダイヤル or 有料電話
そして解約に関してもう一つ重要なのが電話受付の対応環境です。
ウォーターサーバー業者の中にはフリーダイヤルにかけれるのは固定電話のみで、携帯電話からは有料通話番号にかけなければいけない場合があります。
最近は固定電話がない家庭も増えているので携帯電話で有料通話番号にかけた結果、電話が混み合っていて延々と待たされた挙句に通話料金まで取られてしまうということもあり得ます。
解約時は「1秒でも早く解約手続きを終わらせたい」と思っているはずですよね。
そんな気持ちの時に手続きに時間が掛かり、さらにお金もかかるというのは二重のストレスです。
なので念のため事前に解約手続きが携帯電話対応のフリーダイヤルかどうかも確認しておくと安心です。
14. クリーン機能
続いてはクリーン機能です。
ウォーターサーバーの中には業者の人が定期的にメンテナンスに来てくれるタイプとそうでないタイプがあります。
実はこの違いは2種類ある「宅配方法」によって決まります。
今回紹介するすべてのウォーターサーバーはヤマト運輸や佐川急便などの配送業者が自宅まで水を受けてくれるタイプのワンウェイ(1WAY)方式と呼ばれるタイプです。
このタイプは飲み終えて空になったボトルやパックを一般家庭ごみとして捨てられるので空のボトルを保管しておく必要がないというメリットがあるのですが、その反面業者のスタッフさんが自宅に来る機会がないため定期メンテナンスができないのです。
逆にもうひとつのリターナブル(2WAY)方式と呼ばれるタイプは業者さんが水を自宅まで運んでくれるので、定期的にメンテナンスをしてくれるというメリットがあるのですが、ボトルを保管する必要があったり、デザイン性が落ちるなどのデメリットもあります。
そして、ワンウェイ(1WAY)方式を採用している各社が導入したのがクリーン機能です。
つまりクリーン機能とは本来は定期メンテナンスが必要なものの、物理的に対応できないので搭載されたものと考えた方が良いでしょう。
とくにお子さまがいらっしゃるご家庭の場合は衛生面はとても重要なので、クリーン機能に関してはできるだけ充実したものを選ぶことをオススメします。
ちなみにクリーン機能には自動と手動のものがあります。
手動はどうしても作動させるのを忘れてしまいがちなので、できるだけ自動のものを選ぶのがオススメです。
ただ、クリーン回数が増えれば増えるほど電気代が高くなるため、その辺りのバランスも考えることが大切です。
15. 節電機能
そして最後は節電機能です。
ウォーターサーバーによっては光を感知して自動で節電してくれたり、エコモード機能を搭載するなどして電気代を節約する仕組みが導入されています。
もちろん電気代は安いにこしたことありませんので節電機能が充実したものを優先的に選ぶというのもひとつの選択肢です。
手書きで自分の希望をまとめよう
以上の紹介したポイントを1つずつ見ながら「自分にとって大切なことは何なのか?」を考えてみてください。
1人ずつ求めるものは違うはずなので、家族みんなで一緒に話し合ってみましょう。
そうすることで自分たちに必要なものがなんとなく見えてくるはずです。
場合によっては「あれ? ウォーターサーバーなくても良いんじゃない?」という結論になるかもしれませんが、それはそれでしっかりと現状把握できたことになるので無駄ではありません。
そしてその後に各社のウォーターサーバーを見ていきながら自分の条件にどれだけマッチしているか確認してきましょう。
とは言え、すべての条件にマッチするウォーターサーバーはおそらくないと思います。
どこかしら妥協しないといけないポイントが必ず出てくると思いますので、その時こそ事前に決めた優先順位が役立ってきます。
それこそが失敗しない正しいウォーターサーバー選び方と言えるでしょう。
次回は11個のウォーターサーバーの詳細をまとめていきますので、ぜひあなたの家庭にピッタリのウォーターサーバーを見つけてみてくださいね。